
片付け
12月の末から収穫が始まり、皆でせっせ、せっせと土にまみれて白ネギをコモに巻いて持ち帰り、1本づつ皮を剥いて箱詰めや、袋詰めにしてきたが、ようやく終わった。年明けから何回雪に悩まされたことか!雪が積もるたびに神経を使った。葉が折れなければいいが・・・・!皆、その都度畑に足を運んだ。一部は見事にやられたが、なんとかやりきった。今年は農協の選果場は1回も使わなかった。昨年はほとんど、コモのまま選果場に運んだ結果、ほぼ選果料やなんやで売り上げはあっても利益は無かった。誰のためにやってるんやろ?何のためにやってるんやろ?疑問ばかりが脳裡をついた。農業者は自力で生産から加工までをしないと商売にはならない。もう一つ言えば、販売も自力で出来るよう努力をする必要があると思う。作る喜びはあるが、食っていけるかとなると?がつく。このままでは、若者がそっぽを向くなぁ~!!と思う今日この頃……。さてと、気を取り直して片付けよ~!作業場は機械がほぼ整理されてもとのままにさっぱりしました。 ちなみに最盛期の様子はこうでした!

産直市
ファーム安芸高田で収穫して1本、1本丹念に皮を剥いて袋詰めされた白ネギは産直市へと運ばれて即売されます。売りは勿論、「新鮮野菜」です。ちなみに私は安芸高田市から50キロ離れた広島市に在住しています。近所のスーパーで同じ白ネギを購入して食べ比べの実験を試みたことがありますが、歯ごたえ,味にしてみれば甘みがまったく違います。新鮮なものをおいしく食べることが幸せだと言う価値観を持つならば、現地で採りたてのものを求めるのが最良と言えます。全国の産直市が急激に増えた所以だと思います。これからも私達は試験、研究を重ねてより新鮮な野菜を生産していきたいと思います。

それでも、僕らは頑張る!
勘弁してもらいたい!こう、毎週やられると気が萎える。子供のころは好きだった。だって、宮崎出身の私にとって雪は再々のものでは無い。何年かぶりに積もる事はあった。その時はやれ雪合戦だ、雪だるまだと、すべてが溶けてしまうまで遊んだ。それも残念ながら1時間も持たなかった記憶がある。雪はあこがれだった。そう、食べてもみたことを覚えている。……今はもういい!大人になった今は仕事にさしつかえる!!それも、よりによって農業に従事している。なんてこった! この状況ではほとんどの農業者は野良作業は出来ない。家に籠って炬燵にうずくまってテレビを見ているか、あるいはパチンコであろう!しかし……!僕らは違う。さあ、作業場の中を覗いてごらん!! ほらね!降雪の前に取り置いた白ネギを今日も加工して出荷しているのです。 雪が降ろうが、大雨になろうが! それでも、僕らは頑張る!

広島じゃんぼ
広島ジャンボとは椎茸のことである。こいつも気まぐれで芽を出すときは一気に出るが、雪でも降ろうものならピタッと駄々をこねて発芽をやめる。どうしたの?ハウスの中だから暖かいでしょうって言っても、何言ってんだバカヤロウって!午前中は例えハウスの中でも凍ってしまっていた。でもさ、うちのじゃんぼ椎茸って冬場専門の115菌 っていう椎茸なんだからもっと寒さに打ち勝ってもらいたいもんだね!そうだ、関東のお客様からメールをいただいたんだ。送っていただいた椎茸は思ったよりも大きくて、味も濃厚でした。って!ほんと、うれしかった。生産者としてはこれ以上の喜びはありません。これからまだまだ努力してより沢山のじゃんぼ椎茸の収穫増産を目指します。